夏祭りの事情

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甘い声で囁かれ、ゾクゾクって体が震える 耳元にあった唇は首を這うとチュクッと小さな音と共に鈍い痛みを落とした 「………亜紀以外の女なんて興味ないし、抱きたくもない」 色気ただ漏れの甘い微笑みとこんな殺し文句に目眩して倒れそう……… 甘い口付けから始まり散々弄られた末、「お休み」とワタシを腕に包んで寝てしまった 最後までシなかったのが残念のような、ホッとしたような複雑な気持ち……… 佑哉さんと繋がりたいって気持ちは………本当はある。 ………ただ、色々なトラウマに邪魔されて二の足を踏む……… 過去の亡霊に邪魔されなくなるまで、この人は待ってくれるだろうか………
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