ど~してこんなことに?!

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「さあ、どうぞお座りください。 早速ですが、図面ありますか」 「これです」 昨日急遽まとめた図面一式を手渡す 「拝見します」 現役の時もこの瞬間は緊張した。 隣の佑哉さんをチラッと見ると『大丈夫』と微笑み頷いてくれた うん。良かった佑哉さんが側にいてくれて。安心していられる。 コンコン 「失礼します。お茶をお持ちしました」 「あぁ、ありがとう」 「専務。今、本社から電話がありまして至急戻ってほしいそうです」 「は?ちょっと待ってて。聞いてくるから」 ウソ!? ヤダ、二人っきりにしないで! 佑哉さんはワタシと山下さんを残し部屋を出ていった 「……浅倉。お前山岡を辞めてから建築とは接点がない仕事してんだろ。なのになんで専務と知り合ってんの?お前達の接点ってなに?」 佑哉さんが居なくなったとたん、ジロリと眼だけこちらに向け矢継ぎ早に質問を浴はびせる
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