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タイムカードを押すと時間は 4:58 ギリギリセーフ。外で話過ぎた
慌てて身支度をし、フロアカウンターに行く
利用者が過ごすフロアと小上がりの和室、オープンな厨房が一望出来るカウンターの横は事務所入り口がある
夏祭りの件で事務所を覗くと事務員だけだった
「お疲れ様です。理事長はいないんですか?」
「5時までに戻るって言ってたからもうじき来ると思うよ」
フロアでは夕食が終わり利用者がのんびりとテレビを観てたり、うたた寝をしている
泊まりの利用者は寝間着に着替え終わっていた
厨房では小百合さんが食器を洗っていた
カウンターに置いてある業務日程表を確認
今日の泊まりは4人。節子さん以外手が掛からないから楽。
介護度4の節子さんは、ほぼ寝たきりで全てにおいて介助が必要。『ほぼ寝たきり』というのは、寝かしっぱなしにはしない、というだけのこと。
日中は洋服に着替えリクライニングの車椅子に移動してフロアで過ごす。
個室で孤独に寝て過ごすより、会話が出来なくても声を発したり、周りの様子を眺めて穏やかな表情が出来るのは、その人らしく過ごせていいだろう。
その分スタッフは物凄く大変だけどね
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