事件の事情

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ソファーにドカッと座る佑哉の隣に先程と同じように座り、貰ったビールを飲み始める 「…ねぇ、何かスポーツやってるんですか?」 「ん、学生の時に空手やってた」 「そー言えばハルさんが全国で勝ったって言ってました」フフッ あの時のハルさんを思い出し佑哉をチラ見すると、両手で顔を覆ってブツブツ言ってる 「はぁ…全くばぁちゃんは… 違うし。インターハイ二回戦敗退が最高成績」 「インハイ出たんですか!スゴいですね」 つい、目を輝かせて体ごと隣を見ると、佑哉は懐かしそうに嬉しそうな笑みを浮かべた 「調子良かったんだよね。一回戦目が結構順調に勝ててさ。 ちなみに相手、黒人のハーフ」ニヤッ 「…その時ハルさんは?」 「いたよ。親以上に喜んでたクククッ」 「ぅわあ~成る程ねぇ フフッ ハルさんの中で最高の思い出なんですね」 自然と笑みが溢れる 「今はやってないんですか?」 「ん。忙しいからね。 でも、何もしないと体が鈍るから暇なときはジムに行ってる」 「そぉですか……勿体無い… 空手かぁ 観たかったなぁ」ボソリと呟いた 「……」
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