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「にしてもよー、やっぱ昴は最初から寝坊してこないと、面白さが足りない!」
昴のほうをへとばっちりがいったが、それを佳織が冷静に対処した。
「別にあたし達は面白さ求めてないのよ、はぁ…あんたの基準に合わせてるとやってけないのよ」
「なっ…、それどーゆう意味だよ!?」
「そのまんまよ、馬鹿なりに考えなさい」
「うーん、うーん…」
いつも通りの、佳織の陸人に対するキレキレの毒舌。それに対し、頭を掻き回して真剣に考え込む陸人。これを見てるだけで、平和を感じる。
隣に立っている昴も、満面の笑みで笑っている。
「馬鹿はほっといて、席につきましょう。授業始まるわ」
「あはは、そーだね」
ひとり頭を抱えてる陸人を無視し、私と佳織と昴は自分の席につく。
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