転校生

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 私達は、どこか学校から近いご飯を食べるところを探し歩いている。ちょうどいいファミレスがあり、そこに入ることにした。 「ふぃー、いいとこあってよかったー!」 「全く…行くんなら場所決めときなさいよ」  「えへへ」と言う陸人に、佳織は「やれやれ」と頭をおさえる。私と昴は苦笑いしながら見ていた。  案内された席に座り、陸人が一番にメニュー表を手に取る。私達三人が一つ注文するのに対し、陸人は二つ、三つ注文する。 「陸人って、すごい食べるね……」  昴がキョトンとした風に陸人を見る。 「ん?ふぉおか?」  口に大量に含みながら、陸人は答える。
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