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私、立川優希は今日から高校三年生。それなのに、初日早々寝坊した、最悪だ。朝ごはんを食べず、髪もボサボサのまま家を出た。
「はぁっ、はぁっ、ギリギリセーーフ!」
間に合った…
「優希、おはよー。髪ボサボサだね、整えてあげるからここ座りな」
声をかけてきたのは、親友の佳織だ。私は佳織の前の椅子に座り、髪を整えてもらった。
「なんだー、寝坊したのか?優希らしいなー!あははは!」
横から笑ってきたのは、男友達の陸人だ。
「べ、別に寝坊じゃないし!」
「はははっ、嘘つけえー」
そんな会話をしてるうちに、先生が来た。
「SHR始めるから、席につけー!…今日はお前らに転校生を紹介するぞ、入っていいぞ」
ガラガラガラッ、ドアを開ける音が教室に響いた。
「成宮 昴(なるみや すばる)です。よろしくお願いします」
顔立ちもよく、綺麗な黒髪、大きな瞳で一瞬硬直してしまった。
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