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「わたしのそばにいて」
あるひとりの女の子が願いました。
「いつまで?」
カミサマはたずねました。
「わたしが死ぬまでずっとよ」
と女の子は言いました。
カミサマはちょっと考えて、わかったと答えました。
「僕のかけらを置いていこう」
そうしてカミサマが髪の毛を一本引き抜くと、あっという間に髪の毛はカミサマそっくりの、小さな男の子になりました。
「君のそばにずっといるよ」
小さな男の子は、にこりともしないでそう言いました。
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