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#3「席替え」
「あ、今日席替えだ・・・・・・。」
そっか。今日は席替えか。
「うわぁ、もう佐々の隣だけは勘弁・・・・・・・。」
「はあ!?俺だって釜石の隣は嫌だよ!」
「まーたやってるよ・・・・。よくも飽きないねえ・・・・。」
私の隣で、親友のまりちゃんが呟く。
「あはは・・・・・・・・・。懲りないよね。」
2時間目。
わたしたちのクラスは、入学早々席替え中。
なんでも、「1か月ごとに席替えする」らしい。
中学が一緒だった釜石さんと佐々君は喧嘩するほど仲がいいの見本のような2人だ。
いまは席替えの日恒例、
「隣は嫌だ宣言」(まりちゃん命名)の最中なのだ。
安高 先生は、二人のやり取りを呆れ顔で見ている。
「もめてないで早くくじ引きなさい!」
「はーーーい・・・・・・。」
次わたしか・・・・。
くじは紙に書かれている数字で決まる。
先生が「男女関係なくみんなが仲良くなれるように」と、男女混ぜたくじだ。
紅白のしましまの箱から、一枚抜き取る。
4番か・・・・・。
「おっ!私の後ろじゃん!」
「えっ!やったぁ!
・・・・・・あ、授業中話しかけないでよ?」
基本授業に集中しないまりちゃんにくぎを刺す。
こっちの気をそらされたくはないからね~。
「えぇーーーーー。
・・・・わかってるよぉ。」
「本当に?」
「イエス!」
本当かな・・・・・。
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光side
「隣のクラス、騒がしいね~」
なにかやってるのかな・・・・。
「席替えだってさ、B組の人が言ってた。」
「へぇ~。席替えか。うちのクラスいつだろ~。」
「しらないよ~。来月くらいだと思うけど」
そう言えば、確か歩美ちゃんってB組だったよね・・・・・。
会えるかなぁ。
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