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#2「歩美の朝」
ピピピピピピピピピピ・・・・・・
「ふぁ・・・・・・。」
(眠いなぁ。
えっと・・・・・。
月曜日か・・・・・・・。)
眠気からくるあくびを噛み殺しつつ、1階に降りる。
(きょうは、トーストか・・・。)
「ふぁ・・・・・・。うぅ、眠い・・・・・・・・。」
朝ごはんを終えてもなお残り続ける眠気を噛み殺しつつ、制服に着替える。
確か・・・・・・・今日は何かがあるって先生言ってたな・・・・・・・。
なんだっけ・・・・・・・・。
うーーーーーーーーーーーん・・・・・・・・・・・・。
そんなことを考えていたら、着替え終わったので、カバンを持つ。
机に置いてある時間割とカバンの中身を照らし合わせる。
(あ、今日歴史がある。危なかった・・・・・・。)
歴史のノートを入れて、再度確認する。
カバンのチャックをしめた後、部屋を出て階段を下りる。
「お母さん、いってきまーす。
・・・・あ、お父さんも、行ってきます。」
「いってらしゃい。」
「ああ、いってらしゃい。」
珍しくリビングにいたお父さんにも挨拶して、家を出る。
春、出会いの季節。
新しい出会いがほしいとは思わないけど、再会はしたいと思っている。
たとえば、
・・・ヒカル君とか。
また、会えないかな。
いつも思ってる。
もし会えたら、何から話そう。
商店街に新しい店ができたこと、私に新しい友達ができたこと、5回ぐらい告白を受けたこと・・・・・・・・・。
話すこと、いっぱい、いっぱい、あるから。
早く、「帰って」きてね・・・。
ヒカル君。
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