言い訳の女子会

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そうでなくても周りで商売が始まりだしてからは、みんな胡散臭そうに見えてしまう。 どの女も一癖ありそうだが、ここに集まってるのは見た目は『人』にかなり近い。 執行の時に見ている蛇人間や昆虫類とは違い、人に近いルックスなので不気味さが軽減されている。 それでもやはり蛇と狐は、特に厳しい目になってしまう。 「そんな目を吊り上げなくても大丈夫。ここで登場させるのは止めるって」 仕事顔になっていたのか、慌てて目を擦ったりパンパンと両手で顔を叩いた。 「吊り上がってるってダリさん酷い――!」 「ぷっ!ごめん、だって一瞬怖って思って」 ゴリラ女子が恐れる顔ってどんなやと考えつつ口角を手で上げ誤魔化していた。 『んっ!?』 急に少し離れた場所で変な気配を感じた。 さっきまでは全くなかったのに少しづつ広がっていく。 「まだ使ったらダメって言ったじゃん!」 誰かが大声で叫ぶと、女子達は訳も分からず走り出し和やかな場が一時騒然となった。 「何だろね?ちょっと行ってみる?」 逃げるより行ってみようと軽く出る蘭さんに呆気に取られていた。 何故か私も腕を組まれているが、彼女達は躊躇いもなく騒ぎの中心にガンガン進んで行く。
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