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「奴隷ってどんな扱いを受けるの?」
「あんまいい扱いは受けないわな……」
「ですよね……」
俺は、やっぱり絶望することにした。
やっぱりハーレムは無理だよね。
「にしても、和の国の住人なのに言葉が通じるんだな」
「うーん。
和の国と言うか、異世界かもなのですが……」
俺はとりあえず事情をバルドさんに話してみた。
まぁ、話したからといってどうにかなるとは思えないけど……
「……そうか、勇者ビシャスに捕まったのか」
「知っているんですか?」
「うーん。
俺らの世界では有名だからな。
勇者王の娘ビシャス。
そのパーティーも勇者王とその仲間たちの子孫だ。
魔王を倒す旅をしていて、腕もそこそこある。
だが、あまりいい噂は聞かない。
奴隷商人と繋がりがあるしな……
男だけじゃなく女も結構奴隷商人に売られているみたいだしな」
「そうなんですか?」
「ああ……
女は、ほぼ性奴隷で飼い主が飽きれば殺される。
そんな人間を嫌というほど見てきた」
「……キツイですね」
ハーレムがどうのこうの思っている場合じゃないな。
俺は、そう思うとため息をついた。
「おいおい。
そんな暗い顔をするな。
俺らは、もうじき自由になれるぞ?」
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