01 スライムにでさえ勝てない虚しさ

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「全く……  いなくなったと思ったら、こんなところにいるなんて……」  女の人は、そう言ってバルドさんの手を縛っていたロープをナイフで切った。 「ちと現状視察ってヤツだ……  ここの状況は悲惨だな」  バルドさんは、そう言って足の鉄球を外した。 「侵入者だぞー」  そう言って奴隷商人たちが集まってくる。 「さて、ひと暴れするか……」  バルドさんは、そう言って鉄球を奴隷商人たちに向けて投げた。 「援護します」  女の人は、銃を構え奴隷商人たちを撃っていく。  そしてバルドさんは、鉄球を振り回し奴隷商人たちを薙ぎ払っていく……  なんて言うんだろう、これはアニメやゲームの世界だ!  俺は、目の前で起きている現状に興奮していた。  すると奴隷商人の1人の方に剣を向けた。 「あれ?俺も標的になってる?」 「奴隷の反逆は死罪だ!」  その奴隷商人は俺に剣を振りかざした。  俺は、その剣を避けた。  俺は、続いてくる攻撃を何度も何度も剣を避けた。  なんで避けれるかわからないけれど俺は、その攻撃を避けれた。 「へぇ……  なかなかやるじゃないか昴」  バルドさんが、そう言って俺を襲っている奴隷商人を鉄球で吹き飛ばした。     
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