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どうやら、俺を襲った奴隷商人で敵は最後らしい。
「誰ですか?
その人は……」
女の人が、そう言ってナイフを僕の方に向けた。
「小野寺 昴だ。
異世界の住人だそうだ」
「異世界?」
「まぁ、不思議なやつだが敵じゃない」
「なら、安心です」
女の人は、そう言うと俺の手を縛っているロープを切った。
「あ、ありがとうございます。
えっと……」
そういえば、俺はこの人の名前を知らない。
「ミズキ・アズハです」
「ミズキさん……?」
「はい、ミズキです」
この女の人も綺麗だな。
俺が、見惚れているとバルドさんが俺に尋ねる。
「さて、昴。
お前はどうする?」
「え?」
「このままここに留まるか……?
それとも俺たちと一緒に来るか?」
「兵長!
もしかして、この人をギルドに入れるおつもりですか?」
ミズキさんが、眉をひそめた。
「ああ。
なんとなくだが、気に入った。
異世界から来たというのなら亜金のいい友だちに慣れるかもしれない」
「そういえば、亜金くんも異世界からの住人でしたね」
「ああ……」
「え?異世界から来た人って、俺が以外にもいるのですか?」
もしかして、俺と同じ世界から来た人なのかな?
「いや……
亜金は、少し違う。
亜金は、【時の名を刻むモノ】だ。
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