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パラレルワールドの記憶を共有しているんだ」
バルドさんが、そう説明してくれた。
「そうですか……」
俺は、少しがっかりした。
「だが、異世界から来た住人は、この世界には結構いるぞ?
そいつらは、共通して不思議な力を持っているんだ」
「え?そうなんですか?
じゃ、俺にも不思議な力が……?」
「それは、なんとも言えないな。
能力がわからず、村人として過ごしている奴もいるし能力に気づき冒険者として活躍している奴もいる。
その辺は、千差万別だな」
するとミズキさんが、部下らしき人と会話をしてバルドさんの方を見る。
「兵長。他の奴隷たちは全て解放できたとのことです」
「わかった。
昴、お前はどうする?」
俺に選択肢はなかった。
「俺を連れていってください」
「了解だ」
バルドさんは、そう言ってうなずいた。
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