02 ギルドに加入しても足手まといな虚しさ

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 さて、ひきこもりの俺がまずここにしてすること。  それは、可愛い子を沢山集めてハーレムを作ること。  ではなく……子守だ。  恋愛対象とは、とてもじゃないけど言えない子供たちを相手にしている。  この子たちが、せめてあと十数年過ぎれば恋愛対象になるかもしれない。  でも、そんな事を待っていたら俺はおじさんになってしまう。  「私がオバさんになっても――」という歌があったけれど……  この子たちは、俺がおじさんになるまで待ってはくれないだろう。  と言うか……俺は、いつまでこの世界にいるのだろう?  戻れるのだろうか?戻れたとしても戻れる場所がないか……  そんなことを思っていたら同じく子守の仕事をしている赤髪に赤い瞳の美少女、万桜さんが話しかけてきた。 「なにかわからないことある?」 「え?」 「わからないことがあったら何でも言ってね?  私にわかることならなんでも教えるわ」 「んー。  むしろなにがわからないかがわからない」 「え?」  万桜さんが困った顔をしている。  そりゃそうだろう。 「えっと、俺は異世界から来たからね……  この世界のことがいまいちわかんない」  俺は、万桜さんにもことの経由を話した。     
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