01 スライムにでさえ勝てない虚しさ

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 俺は、そう思いながらその子の後ろに隠れた。  あぁ。いい匂いだ……  すると再び後ろから火球がスライムを襲う。 「うっし!2匹倒せた!」  そう言って杖を持った女の子がふたり現れた。 「痛いの痛いの飛んでけー」  もう1人の女の子がそう言って俺の頭に杖を当てると俺の体の疲労感が消えていく……  スライムに火球をぶつけたのは、美人さん。  傷を回復させてくれたのは、天然ぽいけど可愛い女の子だ。  そして、もうひとり盾とショートソードを持った綺麗な女の人が空から舞い降りる。 「シルバースライム……  経験値稼ぎにはちょうどいいわね」  綺麗な女の人がそう言ってスライムを剣で切った。  するとその部分が氷付きスライムを破壊した。 「あと2匹!」  ボーイッシュな女の子が両手剣で叩き切った。  スライムは、そのまま潰れ天然っぽい女の子が、「ぽぽん!」と言うと疾風がスライムを襲いあっという間にスラムたちを倒した。 「怪我は、してない?」  ボーイッシュな女の子が、俺の方を見て笑う。 「はい!」  これは、あれだな。  無職で異世界に行ったらハーレム……的なあれだな。  この子たちを好きにしていいんだ。  この可愛い女の子たちを…… 「それは、よかったわ」  綺麗な女の人がそう言った。     
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