01 スライムにでさえ勝てない虚しさ

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「貴方たちは、何者ですか?」  聞かなくてもわかるけど聞いてみた。 「私たちは、勇者のパーティーよ」  先ほど火の魔法を使った美人な魔法使いがそう言ってそれぞれ自己紹介してくれた。  綺麗な女の人が、ビリーブで勇者。  美人な女の人が、魔法使いのシズカ。  天然っぽくて可愛い女の子が、ピトス。  そして、ボーイッシュな女の子がモチコ。  うん、このパーティーに俺が入ってあんなことやそんなことをしていいんだね。  なんかワクワクしてきた。 「キミは、この辺りの子じゃないよね?」 「えっと子って歳じゃないけれど……」 「え?どう見ても私たちと変わらない歳じゃない」  シズカが、そう言って鏡で俺の姿を見せてくれた。  すると10代の頃の俺の姿が見える。  若返ってる。  もしかして、これが転生というやつか?  ニート、異世界、転生と来たらくるものはひとつ……  そう、ハーレムだ!  なんか、わくわくしてきた。
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