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「今は結婚して新井なの。三重から来たのよ」
「三重? 遠いなぁ」
「懐かしい東京観光して帰るつもり」
その後、佑志は三年生の時のクラスメートの他、一年や二年の時の友人とも話をして過ごした。
立食形式だったため、みんなも自由に会場を歩き回っている。
気づけばまた、新井と話していた。
「ねえ、そういえば覚えてる? 一年生の時のこと。私が高山くんを呼び出して……」
「ああ……あれね」
その出来事こそ、佑志が招待状を見て新井を思い出した理由だった。
新井は楽し気にくすくす笑い、佑志は恥ずかしさで苦笑する。
まだ岩崎だった彼女に呼び出されたのは、使われていない教室で……。
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