誕生日

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「今、私、一生で一番嬉しい!」  そう言って、義母は喜びに満ちた顔を見せてくれた。  長男が生まれた翌日のことだった。  出産直後は遠慮してくれるとのことで、その次の日、病院に見舞ってくれた義両親。  普段から無邪気に明朗な義母は、この日も、新生児を抱えて素直にはしゃいでいた。  一生で一番というのは、さすがに過剰な表現だ。貴方の息子がこっち見てますよ!  という呑気なツッコミは、キングオブノンキな私にも出来なかった。  夫への遠慮ではない。  2歳になったばかりの長女が、何もわからない顔をして嬉しそうに義母とはしゃいでいるのが、どうにも切なかった。
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