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「…!
望君!
先生に連絡を!」
お父さんが 慌てて望君にお医者様の指示を出したくらいみんなが 慌てていた。
「…大丈夫だろぅか…?」
咲夜兄さんが 今出た志乃チャンの部屋を見つめていた。
みんな 誰も何も言えずに下を向いた。
俺は…志乃チャンがつぶやいた…名前が…。
頭から離れなかった…。
「…知ってる人だったのか?」
海里の一言にみんな 雅季を見た。
「だって…名前を聞いてから…」
海里は 最後は濁した。
「…まさか。
東条家の息子をか?」
咲夜兄さんは 信じられないと…。
海斗と徹は 何も発言せずに黙って下を向いたままだった。
その時…
増田さんは 志乃チャンの部屋から出て来た。
「増田さんどうですか?」
「…旦那様。
少し…熱が出てきたようで…」
増田さんは心配そうに教えてくれた。
「旦那様…お時間が…」
お父さんは うながされて立ち上がった。
「…わかった。咲夜…後頼む…。」
「わかりました…」
お父さんは咲夜兄さんが頷いたのを確認し、部屋出た。
俺は 志乃チャンが気になり 部屋の前に立ち ドアノブに手をかけた…
「…ヒク…ヒック…」
「…え?…泣いている?」
俺は 固まり動けなかった。
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