7人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
あたしはマリちゃん。今夜は、お彼氏のタカシくんをお夕食に招いちゃったの。し・か・も。あたしのおうちに!
今までお専属のボディガードやメイドたちが周りにいたから、男の子をおうちに入れるのって、実は今夜がはじめてなの。しかもお屋敷を離れて念願の一人暮らしを満喫中。楽しいことがいっぱいできちゃいそう。きゃはっ、あたしったら、イケナイ子。
だから、お腕によりをかけてシェフ顔負けのお料理を作っちゃうんだ。クラスメートのボベ子ちゃんが教えてくれたの。男なんて手料理でイチコロよ、って。
そう言えば、ボディガードの山岡も、コレがあれば大抵のやつはイチコロですぜ、ってお銃を見せながらよく自慢してたっけ。
っと、そんなことより、はやくお料理を作んなきゃ。タカシくんがきちゃう。
さあてと、今夜のお食材は、じゃがじゃがじゃが…………じゃっじゃーん!! コレ! おジャガイモとおニンジンとおタマネギとお牛肉とお白米、そしておルー。そう、おカレーよ。
でも、作りかた読んでたらめんどくさそー。あ、そうだ。山岡に頼んじゃおっと。
「山岡~、山岡~」
「へい」
最初のコメントを投稿しよう!