7人が本棚に入れています
本棚に追加
いきなりお乱暴なお言葉を発し、タカシくんがおっ叫んだ。
「な。壁からキノコが生えてやがる。うじ虫が踊ってる! ゴ、ゴキブリがチキンレースしてる! こ、こんなゴミ屋敷、いくら金をもらってもイヤだ!! 勘弁してくれー」
あたしのおペットたちをさんざんお罵倒するなり、タカシくんったら、お花束をお投げつけ、どっかに行っちゃった。
なんとなくだけど、こんなお予感はしてたのよねー。でも、だいじょうぶ。山岡に頼めば、タカシくんの代わりなんていくらでも用意してくれるわ。
けれど、おカレーはお無駄になっちゃったなー。捨てちゃうのもねー。あ、そうだわ。あのお変態さんにお恵みしちゃいましょ。あたしったら、天使みたいなお発想しちゃった。えへ。
おキッチンに戻ると、ジャッジちゃんがお腕を組み、お神妙な顔をしていた。ほんとに見ているだけみたい。おカレーが吹きこぼれちゃってる。
「あたしの判定だと、このカレー、アウトだね」
お唐突にお失礼なこと言っちゃって。やっぱりお変態さんね。
「お味見したの?」
最初のコメントを投稿しよう!