マリ、おジャッジがつけられなぁ~い

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「しなくてもわかるもん。魔法少女だから」 「ひっどーい。ほら、少しお味見してから判定してよ」  お玉でおカレーをすくい、そのままジャッジちゃんのお口に勢いよくお突っこむ。 「んぐっ! こへは、アウトもアウト! 料理じゃない!」  お予想外のあたしのお行動に、ジャッジちゃんはお目々を白黒させて、ズガッシャーンとおぶっ倒れちゃった。わ、イチコロね。あれれ? もしかして、おっ死んじゃった? なんてねー。きっとお味覚が非常識なだけだわ。  あら、大変。おスカートがめくれて、おパンツがおパンチラしているわ。まあ、おフリフリのおパンツ。かわいい。でも、女の子がおパンチラしちゃお恥ずかしいから直してあげる。あたしって、淑女ね。やっさしー。  ついでだから、あたしもちょっと味見しちゃおっと。ふーん。芳醇なお感じ。お鼻がヒクヒクしちゃう。それに、このおジャガイモの立派な芽。お胸が高鳴っちゃう。  じゃ、お味見、お味見、と。  これは!! う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。  マリ、おジャッジがつけられなぁ~い。  てへぺろ。
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