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(では闇の精霊よ。我が名クリストフ・キーマライト。輪廻の管理者への感謝と共に名を捧げる)
(……数奇な者だな。良かろう。闇の祝福を……)
視界から色が消える瞬間、緑色が浮かんだ。……勝手に祝福した奴がいるな。許さんぞ。
眉間に力を入れ、不機嫌に目を開ける。
不思議そうな神官の視線に、微苦笑で小首を傾げた。
「祝福をいただきました」
「そうですか。では、どんな祝福か見させてもらいますよ」
俺の前まで来た神官が、そっと手を取り目を閉じる。
「ふむ、闇の精霊から祝福を受けましたね。おや?これは珍しい。植物の精霊かな?どうやら祝福を二つ受け取ったようですね、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
まあどちらも攻撃力の乏しい属性だったはずだ。魔力量はそれなりにあるらしいから、生活魔術を後で調べる事にしよう。
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