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覚書
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帰りの馬車に乗る前に、闇と植物の祝福についての本を父にオネダリすることに成功した。
生活魔術の教本は家にあるとのことで、そっちは5歳になったらくれるらしい。
文字を習っていないので、絵本みたいなのを買われそうになり、覚えてから読むんだと言い張ってちゃんとした本を手に入れた。
どうも俺の知識と一般の知識にズレを感じるんだよな。
俺の中では、精霊の祝福とは魔力量の増加を促すもので、魔力を溜める器を強く大きくしてくれるイベントみたいな扱いになっている。
祝福をくれる精霊の属性は、親和性で決まり、魔法の得意属性に近い。
理解出来る慣れ親しんだ属性こそよく使うので、それが得意属性だと言われていた。
だけど、神官と父の会話からすると、なんというか……守護霊的な? そんな扱いらしい。
祝福を授からない子供はいないらしく、多いのは光と闇の精霊の祝福で、少ないのは植物や時だそうだ。
でもエルフは植物の精霊の祝福が一番多いって話していたな。
つまり、人間の中では珍しいって事だったんだろう。
魔法の適性は5歳で調べるそうだ。
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