5歳になりました

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 もう少し精神年齢が低ければハーレムの野望に燃え……ないな。女は勇者時代のトラウマで近づきたくもない。  性に目覚めていない幼女と家族以外とは触れたくもない。  ロリではない。性的対象にお互いがならないならいいって事だ。  一生童貞でいいと本気で思っている。純粋培養の女性がいれば話は別だが、いるわけがない。  青い空を見上げてから、母へと微笑みかける。  さっさと用事を済ませて、買い物に行きましょう。俺は本屋と魔道具屋を見たいです。  祝福を受けた部屋とは別の部屋に連れていかれた。案内人は前と同じ神官だった。  向かい合わせの椅子に腰掛け、両手を取られる。 「今から魔力を流します。苦しくなったり気分が悪くなりましたら、手を強く握ってください」 「はい」  小説みたいな水晶や魔道具はないらしい。少し残念だ。  神官の手から魔力が俺の中に入り込んでくる。  右手から左手へ抜けていく魔力は、属性のない純魔力だろう。  他人へこうもスムーズに魔力を通せるなんて、すごい技術だ。きっと何十年と努力してきたのだろう。  チートだった勇者の時には気づきもしなかったが、チートなしの記憶頼りな今は、素直に感心出来る。  老人神官すげー。 「意識を集中してみてください。自分の中に色か、イメージが浮かびましたらそれを教えてください」     
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