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もう少し精神年齢が低ければハーレムの野望に燃え……ないな。女は勇者時代のトラウマで近づきたくもない。
性に目覚めていない幼女と家族以外とは触れたくもない。
ロリではない。性的対象にお互いがならないならいいって事だ。
一生童貞でいいと本気で思っている。純粋培養の女性がいれば話は別だが、いるわけがない。
青い空を見上げてから、母へと微笑みかける。
さっさと用事を済ませて、買い物に行きましょう。俺は本屋と魔道具屋を見たいです。
祝福を受けた部屋とは別の部屋に連れていかれた。案内人は前と同じ神官だった。
向かい合わせの椅子に腰掛け、両手を取られる。
「今から魔力を流します。苦しくなったり気分が悪くなりましたら、手を強く握ってください」
「はい」
小説みたいな水晶や魔道具はないらしい。少し残念だ。
神官の手から魔力が俺の中に入り込んでくる。
右手から左手へ抜けていく魔力は、属性のない純魔力だろう。
他人へこうもスムーズに魔力を通せるなんて、すごい技術だ。きっと何十年と努力してきたのだろう。
チートだった勇者の時には気づきもしなかったが、チートなしの記憶頼りな今は、素直に感心出来る。
老人神官すげー。
「意識を集中してみてください。自分の中に色か、イメージが浮かびましたらそれを教えてください」
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