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属性か。目を閉じ意識をうちへ向ける。
鬱蒼とした暗い森。太い幹に生えた苔を伝う水。吹き抜ける風が湿った土を撫で、所々に木漏れ日が、って火と時以外とか多すぎだ!
「大きな木が、葉が多く暗いです」
「他にはどうですか?」
「そ……うですね、少し湿っている、かもしれません。他は特に……」
「ふむ。気分はどうですか」
「いいです。暖かくて、安心できます」
「それは良かった。さて、終わりましたよ。貴方は植物と闇に適性があるようです。水も努力次第で少しは使えるでしょう。魔力量もこの年齢では多いです。魔術を学び、制御を覚えた方がいいでしょう。キーマライト様でしたら、教会より家庭教師を呼ぶようでしょうか。お母様と少し話してまいりますので、しばらく休んでいてください」
「はい。ありがとうございました」
一人残ったその部屋で、眉間をぐりぐりと揉む。
(祝福ねーのになんだこの適性属性の多さは!近くにいんだろ精霊!)
(……輪廻の縁者か……何を怒っておる……)
(適性が多い。火と時以外揃ってたぞ。どういう事だ!)
(……魔力量のせいであろう……時もあるはずだ……輪廻の縁者なら闇と時はセットだ……)
(そんなセットはいらねーんだよっ、もういい。応えてくれてありがとよ)
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