召喚儀式

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 輪廻の渦は透明だったが、時おり色のついた部分が出る。  管理者はそこをすくい上げ、そこら辺に投げ捨てていた。  俺はその投げ捨てられたものに近づき、掃除するように消したりしていた。  近づけば消えるのだから、とりあえず消す。  そんなことを繰り返しては、たまに管理者とどうするかと話したり、渦へ飛び込んでみたりしていた。  そしてある日、渦へ飛び込んだ俺は光に飲まれた。  遠くで管理者が、溶けずに廻ると記憶が、とか言ってた気がする。  次の瞬間には暗闇の中で、だけどそこは今までになく気持ちが良く、そしてとても満たされた気分になれた。  俺の意識は薄れていき、ようやく消えられることにただただ安堵したのだった。 0
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