石黒 三枝の場合

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言うなれば馴れ合い。 そこそこの時間を共に過ごせば、他でもないたった一人になるなど容易いものだ。 男女とはそんなもの。 身体を合わせればすぐに想像はつくし、その先の予想もできる。 石黒 三枝(いしぐろ みえ)にとっての、古内 颯太(ふるうち そうた)も、またそれだったはずだ。 思わず惹き込まれるほど素敵な作品に出会った。 ただ、それだけだったはずだ。
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