1.始まるための始まり
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1.始まるための始まり
「告乃、博士が呼んでますよ」 デュークが私の部屋のドアから顔を出して言った。 「はぁい」 階段を下り、リビングへ。 私に気付いた博士が紹介してくれる。 「こちらが娘の告乃です」 「寺西です。私の無理なお願いを聞いてくれて、ありがとう」 その女性はソファから立ち上がり、私なんかに深々とお辞儀をした。 「お役に立てるかどうかも怪しいんですけど…」
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