第4章

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ここまで悪寒を感じたのは異形でもないぞ・・・!!! 「ほら、彩華(さいか)ちゃん、行くわよ?」 「はあ、分かってる。」 彩華と呼ばれたその少女は冷たい態度でオカマに接している。 だが見た感じ関係が悪いというわけではなさそうだ。 2人が装備一式を置いていくと外に出ていった。 なんだかんだでいい奴らなのだろうか・・・? 「うーん、この関係性は少し面倒だね。」 「ん、どういうことだ?」 鳴達が話していると、何の状況も把握していないテスラとリアナは頭の上に?マークを浮かべている。 「で?結局彼女達?は誰だったの?」 「ん~・・・明確には分からないが、そうだな、ライバル?」 「いや、それはおかしいよ鳴。」 突っ込まれてしまった、いやまあどういう関係と言われたら何とも言えない関係だ。 会って間もない上に最悪の対面だったし。 「いやいや待て、とりあえず考えないといけないのはここからどうするかだ、こんなだとこの町に居られないぞ。」 「ん~?ケトラはまだメンテしてないんだっけ・・・?よく知らないけど。」 「そうだねぇ、僕の武器をメンテしないと下手すると戦えなくなるかもしれない。」 それは非常に困る、実際今回もケトラに助けられた・・・んだと思う。 「ここから次の街まではかなり距離があるし・・・。」 「はあ・・・分かった、少し時間を頂戴。」 テスラがそういうと目を閉じてぼんやりとし始めた。 俺とリアナはともかく、ケトラはかなり頭が切れる、しかしそれは飽く迄目先の事だけである。 テスラは、トロいし、やる気はないし、直ぐに楽をしようとする。 だがその代わり、やる気を出した時にとても頭が回り、テスラはとても頼りになる。 「おけ、じゃあ普通に工房行こう。」 「・・・ん?今なんて言った?」 「だから、工房に行こうって。」 こいつはやっぱり馬鹿なんじゃないだろうか。
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