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「別にあの宿屋に泊まらなければいいだけでしょ?固まって行動すれば、とりあえず襲われても何とかなるだろうし・・・。」
「それ以前に工房でまたガスがって考えないのか?」
「だったら警戒すればいいでしょ、私達がガスで眠っちゃったのは油断してたからだよ。」
む、確かに。
「ま、こっちもこんなことされたんだし、何しても文句言えないよね。」
まあそうだな、そりゃそうだ。
意外と真面に考えてたのか、びっくりした、いつもみたいにめんどくさいとか言って適当言ってるのかと思ったぞ。
「分かった、お前がそう言うならそうなんだろう、お前の事はなんだかんだで信用しているからな。」
鳴はテスラの頭に手を乗せ、優しく微笑んだ。
自分の中で、間違っているかそうでないかという基準はちゃんと持っているつもりだが、こういう時こいつは絶対に間違えない、信用ではなく信頼、これが俺とテスラだ。
「・・・。///」
「おいおい、そんな顔すんなって、適当だったら置いて行こうって思ったことは謝るからさ。」
「まって、何それ聞いてない。」
おっと、どうやら少し見当が外れた様だ。
「よし、行こうか。」
俺は時宮鳴、全ての謎を誤魔化す男。
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