第3章

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今回の移動距離は大凡670キロ、1日30キロ歩くとして大体22日程か・・・。 まあ本来歩いて渡れる距離ではないのだが、休み休み歩いて30キロなのだ、歩くこと自体苦ではあるが出来ないことはない。 例え20キロ以上の荷物でも、俺らには遠足用のカバン同然。 歩くのに支障はないし、その中に必要なものが全て揃っているのだから心配するのは異形達のみだ。 「鳴・・・伏せて・・・。」 「あ?お、おう・・・。」 砂丘の丁度裏側でテスラがそう言った途端に、上を大型の異形が通り過ぎた。 「うぉ・・・こえぇ・・・。」 「はあ・・・行くなら早くいこー・・・。」 ・・・ まあこいつはこういう奴だ。 「っていうかさぁ、この旅が終わったら何かするの?」 この旅が終わったら・・・?そういえば考えていなかったな・・・。 まあ見通しでは大体1年ほどでこの列島を一周出来るが・・・その後・・・うーん。 「とりあえず倒したい人がいるから・・・その人倒したら一度戻るかなぁ?」 「なにそれ、私じゃないよね?」 お前を倒してどうする、一門の得にもならねーのに・・・。 「とりあえず、ゆっくり行くぞ・・・急ぎ過ぎてバテバテになったんじゃ異形と鉢合わせた時マジで終わるからな。」 「お~、それなら得意だ。」 まったくこいつは・・・この旅本当に大丈夫だろうか・・・?
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