5人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
そう、容易に想像出来るだろう
結衣姉はスッ!ポォーン!!と、俺を手放したのだ
ギュンギュンと勢いよく振り回している最中に!
遠のく結衣姉の「あ!」という表情に対し近づく地球!
ド!シャァアアア!!
という俺が野原に落ちる音と共に全身に走る激痛!
「フギャァアア!!」
痛みに堪えられずに泣き叫ぶ俺に結衣姉は近づき
「ワリィ悪ぃ、手が滑っちゃった」
と、屈託の無い笑顔のまま言ってくる
鼻の両方の穴と口から大量の血を垂らす俺の顔を見てケラケラと笑いながら
「男の子なんだからそんなことでいつまでも泣いてんじゃないの!」
などと、叱ってくる有様で全く悪い事したなど思っていないだろう結衣姉
はっきり言って今思い出すとイジメにしか思えないが幼少の頃の俺はこんな感じでいつも結衣姉と遊んで…
いや、遊ばれていた
最初のコメントを投稿しよう!