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俺には結衣姉の他にもう1人姉がいる
長女の芥生 結愛【アザミ ユア】だ
結愛姉とは幼少期の頃、あまり遊んで貰った記憶がない
何故か?と言うと、言葉をしゃべり始めた頃の俺は舌足らずで結愛、結衣と言い分ける事が出来ず、幼少期からいい加減な俺は2人をユユ姉とまとめて言っていたらしい
そんなある日、俺は家の階段のそばで1人でギャンギャンと泣いていたそうだ
その俺に結愛姉は心配してなだめようとしてくれたらしいが、そんな結愛姉に俺は
「イヤ!違うユユ姉がいい!」
と、ギャンギャン泣き続けたらしい
心配してなだめてあげようとしたのに拒絶され、泣き続けられた結愛姉はかなりショックだったらしく、それからは俺をかまわなくなったという話だ
なので、幼少期の俺はいつも酷い目にあわされるのに結衣姉と遊んでいた…
先程、語ったように結衣姉はパワフルで遊んでいるといつも生傷が絶えないのに…
そんなある日、結衣姉は俺にルームランナーを作ったと言って居間に連れて行く
すると居間に有ったのは片方だけ足が畳まれた卓袱台だった
4本ある足のうち2本を折り畳み、斜めにされた状態の卓袱台に結衣姉が乗ると靴下をはいているため摩擦抵抗が少なく滑る
斜めになっている卓袱台から滑り落ちないように結衣姉は卓袱台の上を走り始める
その様は確かにルームランナーのようだった
すると、結衣姉は俺に
「結太もやってみな!楽しいよ!」
と、言ってくる
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