第2話 わたくし、死神の代理人デス

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 スオウはさっきの刑事の顔を思い出しながら答えた。 「お言葉を返すようですが、本当に警察の力があてになるとお考えでいますか? さきほど、二階から降りてくるときの表情を見ていたら、そのようには思えませんでしたが」  男はスオウの心の内を覗き込むかのような強い瞳を向けてきた。 「どういうことですか? それじゃ、まるでぼくのことを監視していたみたいな言い方じゃないですか?」  男の言葉に対して、不信感が募った。 「監視ではなく、あなたのことを詳細に観察していたんです」    男はさらっと言い放った。 「観察って……? さっきから何を言いたいんですか? もしかして、困っているぼくのことをからかっているんですか? だとしたら──」  スオウは思わず立ち上がりかけたが、それ制する形で男が言葉を発した。 「いえ、そうではありません。わたくしが言いたいのは──つまり、この国のどこかに警察とは違う、信頼に足りうる大きな力を持った存在がいるとしたら、あなたならどうしますかと訊きたかったんです」 「えっ? 言いたいことがよく分からないけど……?」     
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