長旅のあと

3/3
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
それだけの価値があるかどうか。 シィンは、まさかな、と思い付きを振り払う。 その判断が出来なかったから、何も言わずに、ミナは多様な商品だけ置いて行ったのではないか…そう思えた。 だとしたら、商品の多様性に、その利用価値に気付かなかったとき、彼女はどうしたろうか…どうするだろうか? シィンは額に手をやり、片肘を机についた。 何にせよ、自分の仕事が増えたことに変わりはなかった。
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!