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寺を早々に出て、山の入口に着いた。
入口の横にある祠の中には、〝笑″という文字が書いてある。
アキは寺にあった文章を思い出すとブルっと身震いをした。
アキ「山に入るのやめて、宿に戻ろうか?嫌な感じがする。」
ゆい「何言ってるの?ここまで来て、運動不足解消しなきゃ。」
ゆいはさっさと鳥居をくぐり山に入った。
アキは渋々、ゆいの後を追って山に入った。
草の生い茂った幅3m位の緩やかな道を2人は登り始めた。
ほんの4~5分ほど歩いた所だろうか。何か木でできた柵のようなものが物が見えてきた。
近寄ってみると、まるで入るなと言わんばかりの柵がある。
アキ「これって立入禁止って事かな?」
ゆい「まあ、入ってみない事には分からないね。危険そうだったら戻ればいいから入ってみようよ。」
アキは正直入りたくなかったが、それとは逆にゆいは、何か楽しんでるようにもみえ、さっさと柵を越え始めた。
まぁ、ここで戻っても時間を持て余すし…
アキも柵を越えた。
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