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更に5分ほど歩いた所、狭い道から少し拓けた場所があり、そこには2つの洞窟がある。
何か聞こえる。
アキ「ゆい、聞こえる?」
クスクス、イヒヒヒ、クッククク、イヒヒヒヒヒヒ
ユイの顔から血の気が引いている。
聞こえているのだろう。
アキ「夜中と同じ笑い声が…。」
ゆい「そおっと近づいてみよう。」
2人は音を立てないように、草木に隠れながら近づいてみた。
ケケケケ、イヒヒヒ、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒイ
右側の洞窟から声がする。
そおっとのぞいてみると、奥にある祭壇に向かって、30人位の人々が正座をして、笑っている。
その中には、あの老婆も、送迎車の中年の男もいる。
アキとゆいは顔を見合わせた。
ゆいの顔からは大粒の汗が吹き出している。
アキも気がつくと自分の顔からは汗が吹き出していて、首筋にダラダラと汗が流れてくるのがわかる。
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