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2人は恐ろしくなって外に出た。
すると、さっき聞こえた笑い声から話し声に変わっている。
ゴニョゴニョ、ブツブツ、フンフン
そおっと近づいて、耳を凝らして聞いてみると、あの不気味な文章をみんな声を揃えて歌っている。
声色を変えて、低い声、高い声、様々に、奇妙な声で歌っている。
アキが小声で
「これは夜中の話し声。…夜中のの話し声は、奇妙な文章を歌っていた声なんだ。」
すると、村人達の声は止んだ。
アキとゆいはびっくりして、静かに木の陰に隠れた。
ガサガサガサ
村人達は洞窟から出て山から降り始めた。
顔は笑っていない。無表情だ。
アキとゆいは息を潜め、村人が見えなくなるまで身を隠していた。
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