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アキとゆいは村人が見えなくなったのを確認すると、隠れながら山を降りた。村人に見つからない様に、コソコソコソコソと。
山を降りてからも、極力、村人がいない道を選びながら見つからない様に宿に向かった。
途中、畑で、老婆が何人かで集まって、真剣な顔で立ち話をしている。
2人は今のうちにと思い、誰にも見られずに宿に戻った。
部屋に入って、すぐ風呂に入った。
風呂から出て間も無く、老婆が帰ってきた。
アキ「お帰りなさい。おにぎり、ごちそうさまでした。美味しかったです。」
老婆「そうじゃろ。わしのお手製の梅干し入りだからのう。収穫の手伝いはお疲れ様じゃ。」
ゆい「あの後は収穫終わらせてから、すぐ部屋に戻って、ゆっくり休んでから、お風呂頂きました。
疲れていたので気持ちよかったです。
おばあさんは何をなされていたのですか?あの鐘の音は?」
老婆「わ、わしは、村長の家にいたのじゃ。
鐘の音は、村長の家で行われる集会の合図じゃ。」
ゆい「そうでしたか。私たちは部屋でもう少し休ませてもらいます。」
老婆「それが良い。明日のお祭りに備えて、脳もゆっくり休ませんと。」
アキとゆい「脳も……?」
老婆「そ、それは…何も考えずにゆっくりと言う意味じゃ。」
ゆい「そ、そうですか…。」
2人はとりあえず部屋にもどった。
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