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アキ「ゆい、ど、どうしよう。」
ゆい「私達は夕食後にダンゴ食べさせてられて、眠らせられる。明日の祭りでは、あの歌の通り、穴に埋められるんじゃない?」
アキ「そんな簡単に恐ろしい事言わないでよ。」
ゆい「だってそうでしょ。今はどうやってそれを回避するか考えないと。」
アキ「逃げたい。この村から今すぐ逃げたい。ブルブルブル…」
アキは震えが止まらない。
ゆい「ちょっと落ち着いて。
この村がどれだけ山奥か分かってるよね?
携帯も通じないし。
もう、暗くなり始めてるから、逃げるのは明日の夜明けって所だね。」
アキ「あ、確かに、そうした方がよさそうだね。」
ゆい「ダンゴは決して食べたらダメだよ。食べたふりしてポケットにでも入れときな。」
アキは不安で不安でたまらなかった。
どうしていいか分からない。
思考能力低下。
ゆいの言う事聞いておこう…。
もう何も分からない。考えられない。
アキはそう思うしかなかった。
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