祭り前夜

1/11
前へ
/63ページ
次へ

祭り前夜

アキとゆいは、静かに、明日の夜明けに村を出る身支度をしておいた。 荷物もまとめておいた。 夕方6時になり… 「夕食の時間じゃよー。」 と老婆に呼ばれ、食堂に下りた。 アキには食欲は全くと言っていいほどない。 老婆「よく休めたか?」 ゆい「もう、寝すぎてまだ眠いー。おばあさん、お腹すいたぁ。おかわりある?」 老婆「ご飯と味噌汁はたんとあるから、たーんとめしあがれ。」とにたぁっと笑っている。 ゆい「やったぁ、いっただっきまあす。」 アキ「いただきます…。」 ゆいって、すごいわあ……。 アキは心から感心した。 ゆい「おばあさん、ご飯と味噌汁おかわり山盛りで下さい。」 老婆「はいはい。そちらの娘さんは?」 アキ「いえ。お腹がいっぱいなのでやめておきます。」 そして…とうとう出て来た。 ダンゴが1つずつお皿に盛られて…。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加