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ご案内
ミーンミンミンミンミンミー。
蝉の声しか聞こえないような村へ着いた。
村の入口に、大きなジャリの駐車場があり、
そこに車を停めた。
日差しは強いが、山奥のせいか冷んやりとした空気だ。
「ふあー綺麗な空気だね。」
車を降りると、2人は伸びをした。
「疲れたじゃろう、お宿はここからすぐじゃ。」
老婆と運転手の中年の男の後を、
2人はキョロキョロしながら着いて行った。
畑、昔ながらの古い家が、いくつかある小さな集落だ。
その中でも一つ3階建の大きなお屋敷の様な場所があり、そこへと案内された。
「こちらがお宿じゃよ。後で村を簡単に案内するけ、それまで休むといい。部屋は2階じゃよ。」
腰の曲がった老婆が、2階の一番手前の部屋へと案内してくれた。
2階の部屋数はざっと6部屋、共同トイレがある。
1階は食堂、風呂、客の部屋はなさそうだ。
3階に上がる階段はハシゴ型の階段になっている。
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