第壹段 天下の大剣豪

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熊に跨り丸太木刀と巨大刀を振り回し、 一揆軍を蹴散らす宮本武蔵。 箒(ほうき)で枯葉を掃く様に纏めてかたずけるが、 血肉は飛び散り更に汚れる。 関ヶ原や大坂の陣にも参戦していたが、 老いて尚盛んに強化されている。 「ははははははははははははははははははははははははは!!!」 炎と血の中で、 笑いながら殺戮を繰り広げる武蔵は、 まさに剣鬼! 好きな事順も、 一位 人を刀で斬る事、 二位 人を木刀で殴る事、 三位 人を刀で刺す事、 四位 素手で人を殴る事、 五位 人に木刀を無理矢理刺す事と言う狂戦士だ。 親友の本位田又八にも、 「お前やり過ぎだろ」とよく言われた! 一揆軍が立て篭もる原城から見た武蔵は、 長い丸太と巨大刀を軸に回る独楽にも見える。 キリシタン武士は鉄砲や大砲の火縄に火を付け、 湿気を防ぐ火蓋(ひぶた)を切った。 「幾ら宮本武蔵でも、 この距離からの種子島には敵うまい」 前方では馬鹿でかい丸太木刀と巨大刀に防がれるので、 武蔵が後ろを向いた瞬間に一斉射撃! 頭と背中とふくらはぎに全弾命中! 砲弾も炸裂!熊門は粉々! だがなんと!武蔵は無傷で爆炎から出て来たでは無いか! 「この宮本武蔵を! そんな玩具で殺せる物かあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
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