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「おーい!」
俺は、出せるだけの大声で、その人物を呼んだ。
後姿から予想すると...少女?
その時だった。
俺たちは、体育館の中に瞬間移動していた。
体育館は、普段と変わらない様子だ。
不気味な雰囲気が漂っているが。
...!?呼んでから5秒も経ってないはずだぞ!?
問題は...あの少女がいないことだ。
「もしかしてさ...閉じ込められた?」
俺がそう体育館のステージを前にして立ち尽くして呟いた時だった。
突然、俺たちの前に、少女が現れた。
いや、待てよ。
この少女...浮いてる!?
もしかして...幻?
体育館のステージを背にし、どこかを見ている少女は、突然口を開いた。
「...黄色い紐」
黄色いひも...?
瞬きをすると、少女は消えていた。
「今の...何?」
どうやら、俺以外の人たちも今の一部始終を見ていたようだ。
「黄色い紐を探せばいいんじゃない?」
「そういう事かな...?」
やっぱりしょーたかは天才だ。
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