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「あ、はるかさん、待ってください」
立ち上がろうとした私に声をかけてきたのは、向かいの席のいーちゃんだった。
「…今日、お誕生日だったんですよね?
朝、私のスマホに小宮さんからケーキお願いねって、ラインきてたんですけど、今日の騒動でさっきやっとスマホ見れて…
ほんとすいません、お誕生日おめでとうございます」
「はるかさん、ごめんなさいね。気付くのが遅くなってしまって」
オトメさんが眉根を寄せて申し訳なさそうに言う。
志田ちゃんも困ったような顔して私を見てて。
「えー、いいですよ!私、あんまり誕生日とか気にしないんで。実は今、ダイエット中で!ケーキとか実はあんまり食べたくないんで、大丈夫です!」
私はガハハハ、と豪快に笑ってみせた。やるせない気持ちはあるけど、こうするしかないじゃない?
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