【短編集②】ナーバス・ハーブティー

ナーバス・ハーブティー

先輩達を立てよう立てようとしているうちに「ごめんなさい」が口癖になってしまったのかも…

「ごめんさないって言われても、サラちゃんは何も悪くないんだから、なんて返していいのかわかんねえよ」

「….ごめんなさ」

はっとして口を噤む。
完全に口癖になっていることに自覚した。

「……もう、やめようか」

伊坂さんからの決定的な一言に
私の目の前が霞む。
涙が溢れないように急いでたくさん瞬きをした。

そりゃそうだよね。

こんなつまらない女、つまらないデート、時間の無駄だよね。