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兄『どうした急に!?ハウス!ハウス!』
兄『(なんとなく記憶の片隅にあった単語を言ってみた。意味は知らないが、使い方が間違っているのは確かだろう)』
カムイ『…………』
兄『(犬は歩道橋の方角を見つめ、何か神妙な目付きで何かを観察する)』
兄『一体あそこに何が……!?』
兄『(一言で言えばそこには水色の女性用下着があった。ただし、ただの女性用下着ではない。そのパンツは女性に穿かれており、それが下からの角度でチラッチラッと見え隠れしている。いわゆるパンチラというものがそこにはあった)』
兄『あ……あぁ…………』
兄『(俺は思わず手を合わせ拝んだ。尊いと思ったからだ)』
カムイ『ワン!』
兄『(パンチラの女子が見えなくなった頃、犬はまた走り出す。俺も釣られて走る)』
兄『(走り終えるとそこにもパンチラは起きていた。20代くらいの女性、タイトスカートから見える黒色のパンツ。いや、あれはパンティと言った方が相応しいのか?)』
兄『(そんなことはどうでもいい。さっきからうっすら感じていたが間違いない。2度起きれば偶然なんかじゃない。こいつは……)』
兄『お前は…………事前にパンチラを察知出来るのか?』
カムイ『ワン!』
兄『(なんてことだ…………こいつは天才犬だ。野生の勘を性欲に全振りすればこうなるのか!?)』
兄『今日から俺たちは友だ、カムイ』
カムイ『ワン!』
兄『(何を今更……そう言われた気がした。そう、今この瞬間から、俺たちは唯一無二の友になったのだ)』
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